【厳選】2024年最新 プロジェクトマネジメントにおすすめの本5選

ビジネス本

プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトをコントロールするやりがいのある職種です。
しかしながら、多くはプロジェクトは予定通りに進まないものです。

どうやったら円滑にプロジェクトが進めるか、社内事例を参考にすることも重要ですが、本から学べることも多いです。
資格取得の参考書ではなく、現場感覚が感じられ学びになる本を紹介します。

この本はこんな方におすすめ!
  • プロジェクトマネージャーでこスキルアップを目指している方
  • ITエンジニアでプロジェクトマネージャーを目指している方
  • プロジェクトマネージャーとして伸び悩んでいると考えている方

今回紹介する本の中には、月額980円のkindle Unlimitedで無料で読めるものも含まれています。
初回30日は無料ですので、まずはお試しで確認してみてはいかがでしょうか。

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プロジェクトリーダーの教科書 中鉢慎 著

ITエンジニアの目標といえば、プロジェクトマネージャー(PM)でしょう。

外資系コンサル会社を渡り歩いた中鉢慎氏による、プロジェクトマネジメントのノウハウを集めた本。
プロジェクトマネジメントの専門用語もきちんとわかりやすく解説されているので、これから実業務に従事する人にもオススメできます。

私はIT業界の仕事を本業にしていますので、ある程度の知識を得たうえで読むと納得感がとても多く勉強になります。
一般的な教科書に書いてあることを踏まえつつ、現場ではこうやって考えた方が良いと言ことが多く記載されていますので、非常に役立ちそうです。

構成としては、以下の3つのフェーズに分けて解説しています。

  • 定義フェーズ
  • デザインフェーズ
  • 推進フェーズ

各章の終わりでは、コラムのような実体験談が紹介されています。
こんなことをして失敗しましたということが書かれているので、とても臨場感が伝わり、ためになります。

■定義フェーズのポイントは、「やらないこと」決めること。

いわゆるスコープ定義の話ですが、やることよりもやらないことを定義することが大事です。
これをやらないと、今までできたことだからできるよね、という思い込みが発生します。

さらに、このやらないことをシンプルに相手にもわかるように宣言する必要があります。
これは、相手にわからないようなシステム用語で合意しても、あとからわかってなかったと言われる可能性があるためです。

こうゆう、細かいことの積み重ねを怠らないことがプロジェクトの成功につながると痛感します。

■デザインフェーズのポイントはバッファマネジメント。

作業見積もりの際に、担当者は自分の作業に対してバッファを加味した工数を提示しがちです。
可能な限り、これを行わずにリーダーがバッファを一括管理すべきということです。

こうすることで、全体での管理が可能となり、コストオーバーやスケジュール遅延を防ぐことができるようになります。

ただし、これを行うにはメンバーとリーダーの信頼関係が必要になります。
信頼関係は一朝一夕で築けるものではないので、日々の行動が重要になります。

■推進フェーズのポイントは、求められるのは判断ではなく決断。

「判断」は過去の実績から成功可能性が高い選択肢を選ぶということ。
「決断」は不十分な情報のなか、自分はこうしたいという意志を決めること。

決断には「責任」が伴います。
同じプロジェクトは2度とないですから、常に「決断」していかなければなりません。
そのためには、普段から自分の「評価軸」持っておく必要があります。

その他、プロジェクトマネジメントに役立ちそうなノウハウがたくさん。
一歩踏み込んだ教科書として使用していくことができそうです。

プロジェクトマネージャーを目指す方、実際従事している方におススメです。

プロジェクトのトラブル解決大全 木部智之著

数々の炎上プロジェクトを解決に導いた、火消しのコツが詰め込まれている良書!
プロジェクトは唯一無二で同じものはありませんが、炎上の理由も、火消しにもセオリーがありました。

プロジェクトマネージャーや、ITエンジニアであれば炎上プロジェクトを経験したり、近くで起きていることを見たことがあると思います。
それだけプロジェクトを上手く回すことは難しいんです。

炎上プロジェクトを紐解いてみると、小さいボヤをすぐに解決しないことによって大きく火を噴くことになります。
そのボヤの消し方が紹介されているので、これを実施すれば炎上プロジェクトの火消しはもちろん、炎上しないようにプロジェクトを進めることの一助にもなります。

教科書には書いていない、現場を経験しないと出てこない手法がたくさん盛り込まれています。
実際に使えそうな図やマトリクス表や、上司・部下とのコミュニケーションの取り方など、すぐに使えそうなものばかりです。

本書を読んでいて特にプロジェクトを進めるにあたって最も大事たと感じたは、人との関りについて。

結局、プロジェクトは人と人との関りによって成り立っています。
トラブルの大半は認識齟齬やコミュニケーションロス。

細かい進捗の遅延や、問題を汲み上げやすい仕組みや雰囲気を作ることや、上司に細かく管理されないコツ、メンバーに対してどこまで管理するか、などなど。

ただ、プロジェクトメンバー全員と上手く関係が築ければよいですが、どうしても合い人や、プロジェクトを阻害する人がいると思います。
そんな人とのうまく関わる方法も紹介されていて、「なるほど」と納得させられます。

とにかく、プロジェクトに関わる人には是非一度読んでもらいたいですね。オススメです。

今なら本書は、kindle Unlimitedの対象です。
月額980円、初回30日は無料ですので、まずはお試しで確認してみてはいかがでしょうか。

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システムを作らせる技術 白川克/濵本佳史 著

システム開発の本では異例の良本。
システムを作らせる側の業務部門の人、作らせる側の情報システムの人、作る側のITベンダーすべてにおすすめできる本です。

今やシステムがないと業務が回らない世の中ですが、システム構築のプロジェクトは往々にして予定通りに進まないものです。
どうやったら上手くシステムを作ることができるか、ということをITエンジニア目線で解説されている本は多くあります。

しかし本書は、どうやったら上手くシステムを「作らせる」かという点にフォーカスを当てています。
いわゆる、システムを作った後に使う人であったり、使うよう促す人であったり、システムを維持管理する人に向けています。

作らせる技術を紹介しながらも、最終的には「作る人」「作らせる人」が一体となることで、システム構築のプロジェクトは成功すると筆者が述べていたのが印象的です。

これはITエンジニアとしては切実に感じることですね。
しかしながら、どうしても「作る人」に任せきりになりがちなシステム構築プロジェクト。
「作らせる人」も深く関与していくことが必要である、と訴えかけているように思えます。

さらに、本書は「作らせる人」のための本ではありますが、「作る人」であるITエンジニアにも大いに役立つ本でもあります。
「作らせる人」には、こうゆう考え方を持ってもらうべき、この工程のこのタスクは任せるべき、など。
どうやって巻き込んで、本気にさせるかを考えさせられます。

実際のプロジェクトで使用した成果物が紹介されていたり、事例やコラムも臨場感があり実用性が高いことは間違えないでしょう。
現場に一冊置いておいて損はない本です。

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外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント 山口周著

外資系コンサルで経験を積んだ山口周氏による、プロジェクトマネジメントの極意が詰まった本。

高度成長期の日本を支えた、決められたことを実直にこなすという働き方、つまり「手続き処理型の仕事」では通じない世の中になってきました。
ルール通りにはいかない問題を解決する「プロジェクトマネジメント型の仕事」が、今後よりいっそう必要になってきます。

そんなプロジェクトマネジメントに関する本は色々とあります。
体系的な知識を学べる教科書的な本で学ぶことも重要ではありますが、そこで得た知識を活用してプロジェクトを進めてもきっとうまくいかないでしょう。

プロジェクトは生き物で、予期せぬ問題が必ず発生するためです。
そんな、教科書には書いていないようなリーダーとしての意識の持ち方、メンバーとのコミュニケーションの取り方、キーマンとの交渉術などが盛り込まれています。
ある意味、現場のドロドロとした活動にフォーカスを当てていると思われ、活用度は高く、納得感も高いです。

その中でも、重要と感じたのが プロジェクトの目的の明確化と共有
そんなこと当然やってるよ、と思いがちですが、目的がプロセスになっていることが多々あります。
こうなると、そのプロセスに問題が発生するとプロジェクトがたちまち止まってしまいます。

一方で、ちゃんと目的を明確化にしておくと、プロセスで問題が発生したとしても、他のプロセスで目的を達成すればいいわけです。
そして、目的をメンバーに共有しておけば、メンバー自身が自ら判断し、目的を達成できるプロセスを選択できるようになります。

なんでもかんでもリーダーに判断を仰ぐことがなくなり、メンバー自身もモチベーションが上がり、プロジェクトがうまく進むわけですね。
この考え方は、とても腑に落ちました。

その他にも、期待値のコントロールや、嫌われることを厭わないリーダーシップの考え方など、学ぶことが多い一冊です。

童話で分かるプロジェクトマネジメント 飯田剛弘 著

プロジェクトマネジメントのいろはを童話をモチーフにしておもしろおかしく、分かりやすく教えてくれる本です。
これからプロジェクトマネージャーを目指す方におすすめです。

題材として扱われている童話は以下の通りです

  • 3匹の子ブタ
  • ウサギとカメ
  • 桃太郎
  • ヘンゼルとグレーテル
  • アリとキリギリス
  • 長靴を履いた猫
  • シンデレラ

3匹の子ブタでは、段取り。
プロジェクトの準備、計画がどれだけ大事かを教えてくれます。

ウサギとカメでは、ゴール設定。
プロジェクトメンバー誰もが分かるゴールを明確にし、共有することの重要性を教えてくれます。

桃太郎では、仲間術。
プロジェクトメンバーのモチベーションコントロールや、役割分担、コミュニケーションなど、一体感醸成の大切さを教えてくれます。

ヘンゼルとグレーテルでは、リスク管理術。
リスクの事前対策、事後対策、そしてリスクから問題に発生した際の対応などのリスク管理の大切さを教えてくれます。

アリとキリギリスでは、情報共有術。
プロジェクトのステークホルダー、プロジェクト内・外での情報共有のやり方、重要性を教えてくれます。

長靴を履いたネコでは、信頼関係。
プロジェクトは人対人の関りが大事。
人間関係を円滑にする方法と、その重要性を教えてくれます。

シンデレラでは、付き合い術。
プロジェクトでは、推進に好意的な人もいればそうでない人もいます。
やっかいな人とどうやって付き合って、プロジェクトが円滑に進められるかを教えてくれます。

童話に見立てたプロジェクトの遂行状況と、この場面で重要なことの解説が交互に書いてあるので、物語を勧めながらプロジェクトマネジメントのノウハウが分かりやすく学ぶことができます。

童話は、個人プレーが多く、チームで動くプロジェクトとは異なる部分もあり違和感もありますが
「本来のプロジェクトでは…」と解説されているので、イメージを掴むには十分です。

PMの基本的なことが多いですが、信頼関係の構築や、ステークホルダーとの付き合い方など、一歩踏み込んだノウハウも詰め込まれており、PM経験者でも役立ちそうです。

500ページ弱とけっこうなボリュームがありますが、物語を読むような感覚でとてもスラスラ読んでいけます。
比較的これから目指す人向けと言っていい内容ですが、経験している人にも復習や新たな気づきがありおすすめできます。

まとめ

今回は、プロジェクトマネジメントに関するお勧めする本を紹介しました。

プロジェクトとは、今まで実施したことがないことを行うものです。
それぞれのプロジェクトに正解はないのかもしれませんが、先人が経験してきた知識を本によって得ることができます。

プロジェクトの失敗の可能性を少しでも下げるためにこれらの本を読んでみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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