一生懸命考えているつもりだけど、全然考えがまとまらなかったり、「考えが浅いね。」などと言われることはないでしょうか。
できるビジネスマンは深く、速く考える力が身についています。
それを身に着ける方法が、超具体的に紹介されている本がこの「ゼロ秒思考」です。
この記事はどらが書きました。
作品と著者の紹介
大ベストセラーの「ゼロ秒思考」
2013年出版ですが未だに売れ続けているロングセラー作品です。
著者の赤羽雄二さんは、マッキンゼーで14年を含めコンサル業界で活躍された方です。
最近は講演や講師などで活躍されているようです。
「深く考える」とはどうゆうことなのか、「速く考える」とはどうゆうことなのか。
思考の「質」と「スピード」を鍛えるメソッドを本書では紹介しています。
内容の紹介と感想
本書に書かれている内容を紹介します
本書の目次
- 第1章 「考える」ためのヒント
- 第2章 人はゼロ秒で考えられる
- 第3章 ゼロ秒思考をつくるメモの書き方
- 第4章 メモを使いつくす
- 第5章 メモの整理・活用術
ゼロ秒思考とは
ゼロ秒思考とは
- 状況を認識し
- 課題を整理し
- 解決策を考え
- どう動くか意思決定する
これを全て「瞬時」に行うことです。
これを実現するには、メモを取ることだと本書で紹介されています。
パソコンでも、スマホでもなく、紙にメモ書きをすること。
なぜメモ書きが良いかというと。
頭に浮かぶイメージを紙に書き出すと、考えが整理されるからです。
確かに、黙って考える「沈思黙考」をしても、頭の中をグルグル考えが巡っているようで結局なにもまとまっていないことありますよね。
また、思いついたら人に話して考えをまとめることがありますが、結局話してすっきりして何も残らないこともあります。
さらに、聞かされたほうはそれはそれで迷惑なわけで。
ということで、考えをまとめるときには、思いついたものを思いついたままに紙に書き出すとよいようです。
時間をかければよい考えが出てくるわけではない。
思いついた考えをすぐにメモにアウトプットする。
そうするとゼロ秒思考が身につくようです。
ゼロ秒思考のためのメモ書きのやり方
本書で紹介されている思考を鍛える方法はいたってシンプル。
以下の通りメモ書きをするということです。
- A4用紙を横書きで使用
- 1件1ページ
- 1ページ4~6行
- 1行20~30文字
- 1ページ1分以内で書く
- 毎日10ページ書く
イメージはこんな感じ↓
このフォーマットを必ず守ってくださいと著者は強く主張しています。
自分に合ったやり方を探してください!
などという本が多い中、ここまでやり方に指定があるのも珍しいと思います。
それだけこだわりと自信を持っているのでしょう。
マッキンゼーで実績のある著者が何年も積み重ねて、何万ページ以上書いてきたうえで、これがベストの方法だそうです。
フォーマットを工夫しだす人が多いようですが、その努力を内容に向けましょう。
まずは、疑わずにこのフォーマットで試してみるのがよさそうですね。
ちなみに、A4用紙にもこだわっており、ノートもWordもお勧めしていません。
ノートは時系列に並んでしまい後で整理ができない。
パソコン、スマホは起動に時間がかかりすぐに取りかかれない点と、図に向いていない点。
A4コピー用紙、しかも裏紙でよいと。
コピー用紙であればノートや手帳よりコスパがよく、裏紙ならなおさらということです。
気軽に気兼ねなくメモをとってください、というメッセージでしょう。
これを1日の最後にジャンルごとに分類する。
そして、3か月後にたまったメモをざっと眺める。
さらに3か月後またざっと眺める。
メモは見返すために取るわけではないので、都度見返す必要はありません。
3か月に一度「ざっと」眺めるだけでよいのです。
これで「ゼロ秒思考」が身につくそうです。
続けるのは難しそうですが、やってみることはできそうです。
メモ書きをやってみて
まず形から入ります(笑)
筆写がお勧めしているペンが「パイロットコーン 直液式水性ボールペン」
これを求めて文具屋に買いにいきましたが、同じシリーズでノック式があり、こちらのほうが便利そうなのでノック式を購入しました。
A4コピー用紙は家にあったので、取り急ぎこれを使用します。
クリップボードも家にありました。
セットしたのはこんな感じ。
これで準備OK
実際やってみた感想ですが・・・
- 1日10件のネタ探し
最初のネタをどうしようか悩みますが、一度書いてみるとそこから次のネタが広がってきます。
次々と思いついたことを紙に書き出し、その書き出したことを掘り下げるということを続けていくと、1日10枚書くのは意外とできるような気がします。
最初のネタに詰まることがあるので、本書記載の例や、思いついた際にネタを書き留めておき使用するということがよさそうです。 - 1件1分
1つのネタを1分で書く、これが最も難しいと感じました。
思いついたときに書いていくので、正確に時間を計ってはいないですが、おそらく1分で書ききれておらず、2~3分くらいかかっているんではないか、という感覚です。
まさにここはトレーニングをしていく中で向上していく部分なのかもしれません。
なるべく速く書き上げようと意識して続けます。 - 1件4~6行、20~30文字
1件に4~6行書くのもやってみれば何とかできそうです。
思いついたことを思いついたまま、ということがポイントであまり悩まないほうが良いですね。
20~30文字も何とか出来ているかな。
ものによっては単語で終わってしまうようなこともあるので、あまり何文字書こうか、と意識しなくてもよいかと思います。 - 場所について
本書では、どこでも実施できるように準備しておきましょう、と書かれています。
私が実際やった場所(できた場所)は自宅のみです。
私は今、コロナの影響でテレワーク中心の勤務で家にいることが多いです。
テレワークですと仕事の前後、仕事の合間にメモ書きすることが可能で、とてもやりやすいです。
週に数回出勤することがありますが、職場では全くできませんでした。
A4用紙を持ち歩くのも大変ですし、人目も気になります。
帰宅後に実施しましたが、思いついたときにメモを取らないと意味がないので、効果が薄いかもしれません。
思い切って職場でも実行するか、割り切るかどちらかですね。 - 頭が整理される
まだ、初めて間もないですがメモ書きすることで頭が整理されるのは間違いなさそうです。
思いついたことを書き出すことで、思いついたことに対して思いつくことがあります。
これをメモして次々と循環させることで、考えが整理される感じが分かります。 - 腹が立たなくなる
これも本書で紹介されていますが、これもやってみるとその感覚が分かります。
何か嫌なことがあったときに、なんでこんなことするんだろう?というタイトルでメモ書きしてみるます。
そうすると客観的に見ることができて、自分も悪かったのでは?とか単に機嫌が悪かっただけかも?
などと考えたり割り切れたりする感じがします。
もうしばらく続けてみて効果があるかを検証していきたいと思います。
まとめ
思考を速く深くするのには、メモ書きをしてトレーニングすることが効果的です。
A4用紙に、1枚1件、4~6行、20~30文字、1日10枚。
やり方はいたって簡単なため、始めることはできそうです。
メモを書き始めると意外と次々と書くことが出てきます。
あとは続けられるかどうか。
毎日10枚できなくても、続けていこうと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント