2024年に本屋大賞を巻き起こした、あの「成瀬」が帰ってきました!
前作『成瀬は天下を取りにいく』を読んで、「成瀬ロス」になっていた方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、待望の続編『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈・著)です。
結論から言うと、前作を超えるパワーアップっぷりで、読み終わったあと最高に心がほっこりする傑作でした!
この記事では、すでに読んだ方とは「そうそう、ここ最高だったよね!」と共感し合い、これから読む方には「うわ、今すぐ読みたい!」と思ってもらえるよう、本作の魅力を熱量たっぷりに語り尽くします。
ネタバレには配慮しているので、未読の方も安心して最後までお付き合いくださいね!
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『成瀬は信じた道をいく』ってどんな本?作品概要とあらすじ
まずは、本作がどんなお話なのか、ざっくりとご紹介します。
| タイトル | 成瀬は信じた道をいく |
| 著者 | 宮島未奈 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 受賞歴など | 前作『成瀬は天下を取りにいく』2024年本屋大賞受賞の続編 |
舞台は相変わらずの滋賀県大津市。主人公の成瀬あかりは、相変わらず我が道を突き進んでいます。
本作は、女子大生になった成瀬が「びわ湖大津観光大使」に就任したり、バイト先で独自の存在感を放ったりと、さらに活動の幅を広げる姿が描かれます。
面白いのは、すべて「成瀬の周囲の人物(第三者)」の目線から物語が語られること。成瀬の突飛な行動に振り回され、困惑しつつも、なぜか誰もが彼女の魅力に引き込まれていく――。そんな温かい連作短編集です。
最高に愛おしい!各エピソードの深掘り感想
本作の魅力は、なんと言っても「成瀬を取り巻く人々」のリアルな感情の揺れ動きです。
私の大好きなポイントを、エピソードごとに熱く語らせてください!
ときめきっ子タイム:成瀬に憧れる小学生と「弟子入り」
成瀬に憧れる小学生の目線から描かれるエピソード。
大人の目から見たら「ちょっと変わったお姉さん」に見える成瀬の奇抜な行動が、ピュアな小学生の目には「最高にカッコいい憧れの存在」として映るのがたまらないんです!
- 成瀬のブレない姿勢が、子供の心をガッチリ掴む
- 独自の距離感で接する成瀬
- そして、まさかの「弟子入り」へ……!
世代を超えて人を惹きつける成瀬のパワーに、最初からニヤニヤが止まりません。
成瀬慶彦の憂鬱:やっぱり成瀬家はいい意味で「異常」!?
私が思わず爆笑しつつ、じーんと来てしまったのが、成瀬の父親・慶彦目線のお話。
- 見知らぬYouTuberの受験生を「家に泊めよう」と言い出す成瀬
- それを「いいんじゃないか」と否定しない父親
- 最終的に普通に受け入れる母親
「いや、成瀬家どうなってるの!?(褒め言葉)」と突っ込まずにはいられません。
成瀬のあの超然としたキャラクターは、この寛容すぎる両親の愛があってこそ育まれたんだなと納得。
父親の静かな葛藤と深い愛が絶妙に面白いです。
やめたいクレーマー:無関係な主婦をも変えてしまう成瀬マジック
個人的にすごく大好きなのが、この「見知らぬクレーマー主婦」の目線。
日々のストレスからスーパーの意見箱にクレームを書き込む主婦が、バイト中の成瀬と出会います。
最初は成瀬の独特な接客を「うっとうしい」と感じていたはずなのに、気づけば成瀬の動向が気になって仕方がなくなっていく……。
これぞまさに成瀬ホイホイ。
最終的には、成瀬らしいアプローチでとんでもないお手柄を立てるのですが、全く無関係だったはずの人が成瀬と関わることで、じんわり救われていく過程が最高に心地いいエピソードです。
コンビーフはうまい:観光大使の相方が抱く「ジレンマ」
成瀬と共に「びわ湖大津観光大使」に選ばれた、篠原かれん目線のお話。
ずっと観光大使を夢見て努力してきたかれんと、ひょうひょうと、でも完璧に任務をこなしていく成瀬。
- 「自分はこんなに必死なのに……」というかれんのジレンマ
- でも、成瀬の裏表のない真っ直ぐさに触れる
- 結局、かれんも成瀬が大好きになってしまう!
努力家だからこそ抱くドロっとした感情が、成瀬の純粋さによって爽やかなリスペクトに変わっていく瞬間が本当に美しくて、胸が熱くなります。
探さないでください:ゼゼカラ相方・みゆきの切ない想いと深い絆
物語のクライマックスは、前作からの相方・島崎みゆき目線で描かれる「成瀬失踪事件」。
みゆきは東京の大学に進学しており、大津に残った成瀬とは少し疎遠になっている状態です。
「成瀬の隣は、もう私の場所じゃないのかな……」
そんなみゆきの切ない嫉妬や寂しさに、めちゃくちゃ共感して胸がギューっとなりました。
しかし、成瀬を捜索する中で、これまで登場したキャラクターたちが一堂に集結します!この「アベンジャーズ感」には鳥肌が立ちました。
離れていても、お互いを想う気持ちは変わらない。
「やっぱり成瀬とみゆきの絆は最強だ!」と、ラストは涙腺が緩むほどの感動が待っています。
まとめ:みんな成瀬が大好き!最後に残る極上の「ほっこり感」
『成瀬は信じた道をいく』は、成瀬の特異な行動にクスッと笑わされながらも、最終的には「登場人物の全員(そして読者も)が成瀬を愛してしまう」、そんな温かさに満ちた作品でした。
我が道をいく成瀬を見て、周りのみんなが自分の生き方を見つめ直し、ちょっとだけ前を向けるようになる。そんな優しい連鎖がこの本の最大の魅力です。
前作の良さを120%引き継ぎつつ、さらに人間ドラマに深みが増した、文句なしの神続編!
以下の方には間違いなくおススメ
- 前作『成瀬は天下を取りにいく』を読んで成瀬ファンのなった人
- 最近「周りの目が気になって自分らしく生きられない」と悩んでいる人
- 読後にスカッと爽快で、心がじんわり温まる小説を読みたい人
- 滋賀県・大津市の空気を味わいたい人
読み終わったあと、間違いなく大津に行きたくなりますし、何より「私も私の信じた道をいこう!」と元気がもらえる一冊です。
未読の方はぜひ、成瀬あかりの放つ唯一無二の輝きに振り回されてみてください!



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