【書評】頭がいい人が話す前に考えていること 安達裕哉著

頭のいい人は話す前が話す前に考えていること ビジネス本
頭のいい人は話す前が話す前に考えていること,安達裕哉

2023年のビジネス書界隈を賑わせた本書。

ちゃんと考えているのに「ちゃんと考えた?」と聞かれた経験はありませんか?
なんで、あの人の説明はとても分かりやすいんだろう、と思うことはありませんか?

そうゆう人は、思考の質が違うんだそうです。
本書は、思考の質を高めて”頭のいい人”になれる方法を教えてくれます。

この本はこんな方におすすめ!
  • 「ちゃんと考えた?」を言われたくない人
  • 論理的思考を身につけたい人
  • 頭のいい人になりたい人
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内容の紹介と感想

2023年のビジネス書界隈を賑わせた本書。

ちゃんと考えているのに「ちゃんと考えた?」と聞かれたり、「ほんとに考えた?」と思ったことがありますよね? 考えてないわけではなく、その質が良くないのだそうだ。
本書のタイトルにある「話す前に」には意味があって、思考の質を高めるタイミングが「話す前」なんだそうです。

本書が目指したのは、「読み返さなくていい本」なんだそうです。 関東に1枚折りたたまれた紙が用意されていて、これを見直せば読み返さなくていいようにできています。
なかなかチャレンジングな試みです。 本文読まなくていいじゃん! と思いがちですが、これもせっかちな現代社会を現わしているのでしょうかね。

読みましたけど。

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頭がよくなるマインドセット

まず、「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則 が紹介されています。

  • とにかく反応しない
  • 頭のよさは、他人が決める
  • 人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
  • 人と闘うな、課題と闘え
  • 伝わらないのは、話し方ではなく考え方が足りてないせい
  • 知識はだれかのために使って初めて知性となる
  • 承認欲求を満たす側に回れ

この中でも「人と闘うな、課題と闘え」はなかなか深いですね。
本書ではクレーム対応の例が出てきます。 購入した商品に不備があり、代替品をすぐに用意するよう激高するお客さん。 しかし、代替品はすぐに用意できません。

そこで、詳しく話を聞いてみると、次の日から旅行があることがわかります。
同じ商品でなくても変りとなる商品を用意し、すっきりとした気持ちで旅行に行きたい、ということが真因だったようです。

同じような経験ありそうですよね。
相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話すことが重要だそうです。
うわべにとらわれずに、その奥まで読み取ることにより真の課題が解決できるのでしょう。

思考の深め方

次に、「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法 が紹介されています。

  • 「客観視」の思考法
  • 「整理」の思考法
  • 「傾聴」の思考法
  • 「質問」の思考法
  • 「言語化」の思考法

この中の「整理」の思考法は興味深いです。

頭のいい人がなぜわかりやすく説明できるかというと、「理解」に時間を使うからだそうです。 話し方のテクニックより、物事の本質を理解できているので話し方が上手に聞こえるのです。

「理解している」は「整理されている」と同義。
この表現は理解することを的確に言語化した言葉だなと思いました。

整理されている、とはすなわち今までの経験・知見から「同じ」か「違う」を正しく認識できている状態のこと。
物事を深く理解するには、どれだけ対象物を分けて整理できているかによるということです。


また、わかりやすく話すための思考法として、事実と意見を分けることが重要になります。
ビジネスの場での会話で、事実を答えるべきなのに、いつのまにか意見を回答している、ということがあるかと思います。 これを間違わないようにするためには、回答する前に

  • それは証明可能な事実か?
  • 自ら判断を下した意見か?

を考えてから回答する意識を持つことが大事です。
これを習慣化すれば間違わずに回答することができるようになります。

まとめ

学生時代の頭の良さと、社会に出てからの頭の良さは異なります。
社会に出てからは、論理的思考が必要となり、立場や価値観が違う他人とうまくコミュニケーションをとる必要が出てきます。 こうゆうことがうまくできる人が頭のいい人。

頭のいい人のようにわかりやすく話したり説明するには、話す前に考えることが必要となります。
そのために、7つの黄金法則と5つの思考法を意識することが重要。
これを意識していくことで自身が社会的に頭のいい人になっていけるのでしょう。

本書の目次

  • 第1部:頭のいい人が話す前に考えていること
    • その1:頭が悪くなる瞬間、頭がよくなる時間
    • その2:頭のよさを決めるのは「だれ」だ?
    • その3:なぜ、コンサルは入社1年目でもその道30年の社長にアドバイスできるのか?
    • その4:頭のいい人は、論破しない
    • その5:「話し方」だけうまくなるな
    • その6:知識が「知性」に変わるとき
    • その7:承認欲求をコントロールできる者がコミュニケーションの強者になれる
  • 第2部:一気に頭のいい人になる思考の深め方
    • 第1章:まずは、バカな話し方をやめる 「客観視」の思考法
    • 第2章:なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか? 「整理」の思考法
    • 第3章:ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう 「傾聴」の思考法
    • 第4章:深く聞く技術と教わる技術 「質問」の思考法
    • 第5章:最後に言葉にしてインパクトを残す 「言語化」の思考法
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著者の紹介

著者の安達裕哉さんは、現在ティネクト株式会社の代表取締役。
デトロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。
その後、中小企業専門のコンサルティング部門の立ち上げに参画し、大阪支社長、東京支社長を務めたのち独立。

華々しい経歴ですが、入社当初にクライアントから
「安達さん、大丈夫?」
というコンサル失格に近い言葉を投げかけられたそうです。
このことをきっかけに、信頼を取り戻すために考えて行動した結果、現在に至るようです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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